明治24年創業
こだわりの味噌・醤油
女将の「豆まめ通信」
昭和46年7月号
1971年7月 味噌通信 「食事を楽しみ、神に感謝・・・」の巻
アマドコロの実 早春に咲いていたアオドコロの白い可憐な花がいつの間にか実をつけていました。庭にたくさん葉っぱが生い茂り、うっそうとした中にふと実を発見しました。時々空気を入れてあげないと、草花も暑さでうだってしまいそうです。
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辻嘉一氏の言葉が引用されていました。
そういえば、外国の空港に降りると必ず、その国独特のにおいを感じます。それがその国の人の体臭なのかな?と私はとらえていました。多くの場合、獣臭に近い気がします。外国から成田に戻ったときには、うっすらとした魚臭を感じます。コレが日本人の体臭なのだと思っています。東京駅に着く頃には、全くわからなくなってしまいますが・・・。
きっと、食するものが体臭を作っているのでしょう。辻氏が「清潔なものを食することで、強烈な体臭がなく、味覚が鋭い」と位置づけていること、うなづけませんか?!
◆1971年7月号「味噌通信」
《本文》
水打てや蝉も雀も濡るるほど 其角
うだる炎天下、連日のご健斗誠にご苦労様です。平素皆様より心温まるご支援を頂き、本当に有難うございます。暑いときほど、さっぱりとしたおいしものが、好まれるこの時、一層のご愛顧賜りますよう、心よりお願い申し上げ、切に御発展を祈念いたし、謹みて暑中お見舞い申し上げます。
本県村上市では数年前より百歳以上会をつくり、お互いに助け励まし合って、生きる努力をしいる人たちがいます。会員が250余名、中には三十代の人までも加わり、お互い百歳以上 いやもっと長く元気で過ごそうと言う集い、長生きのコツ 『美食や暴飲暴食は一番の大敵』を看板に、昔ながらの食事を楽しみ、神に感謝しながら、長生きを語り合っているそうです。
辻嘉一先生も日本人は、常に清潔な日本食をしているので、西洋人のように強烈な体臭はなく、味覚は鋭く真の美味を知り、常に 四季にふさわしい多種多様な、食事をしているので食を楽しみ愛している。
然し、終戦後ややもすると、調味本意の大陸料理に圧倒されたかに見えた食生活も次第に取り戻し、最近日本本来の味覚となり、四季の季節に応じた味を求める気配が濃くなって来たと申されています。
私ども日頃愛好している野菜も人工栽培、温室栽培等に禍され形ばかりの、製品は年中無休、寒中でも茄子の素顔を眺められる昨今で御座います。幸いにも今はいまは今は年中最も風土に育まれた山菜、野菜はふんだんに出回り、風味は優れ、成分も最高潮で、固有の持ち味が含まれ、古風の味噌料理を思い巡らし、大いに創意と工夫をこらし、真に素材を生かし一家だんらん、美味を満喫して夏へのスタミナを補給するためにも、美味しい味噌をご愛用のほどお願い申し上げます。
●夏の味噌汁 九州大学 川端先生 奥様
つゆ時 食欲が減退します頃
わかめの味噌汁など家内のものより所望されます
この間なめたけをさがしあてましたところ
迚も(とても)ぴったりしたお味
我が家に欠かせない味噌として重宝がられています